本日、新型コロナへの都の緊急対策の概要が発表されました。

ここにいたるまで様々な取組ややり取りがありました。多くの方々から苦しみの声、ご批判を含む多くのご意見ご要望をいただきました。それを形にするための作業と会議を重ね、小池知事に何度も要望書を提出してきました。

3500億円を超える大型の予算のため、ざっとご紹介するだけでこれだけの長文になってしまいますが、これらが新型コロナを乗り越えるための力になりますように。

なお、本日より改めて次なる施策の検討に入りました。今回の予算に反映しきれなかった様々な声や、今後必要となる施策について、引き続き都に届けていきたいと思います。みんなでこの事態を乗り越えていきましょう。

以下概要です。

1.感染拡大防止策(合計1455億円)
医療崩壊を防ぎ、爆発的に増える可能性がある患者の受け入れ体制を確保し、医療従事者の方々に安心して働いてもらう環境をつくるための予算です。

①医療体制

・マスク提供6400万枚(病院、診療所、歯科診療所、介護施設、保育所、学童クラブ、保護施設、障がい者福祉施設等へ4月末より約2か月分)

・軽症患者用の宿泊施設2000床の確保(108億円)。これまでに1000床は予算措置済なので合計3000床になります。

・医療従事者の病院近くでの宿泊先の確保

・PCR検査体制の充実と重症患者対策(陰圧室や人口呼吸器、導線分離施設など)

・聴覚障がい者の受診時の意思疎通支援など

②緊急事態宣言からの休業要請に伴う施策・感染拡大防止協力金(960億円)。

・デリバリーやテイクアウトサービスを行う飲食事業者への導入時初期費用等の補助

・テレビ・ラジオ・新聞広告などでの正確な情報発信

③区市町村支援

・市町村の新型コロナ対策への財源として特別交付金(100億円)。

・10年の無利子貸し付け制度を拡大。

2.経済活動と生活を支えるセーフティネット(合計2007億円)

①経済活動支援・1.5兆円分の制度融資の枠(保証料全額都負担、金利負担実質ゼロ)の拡充

・中小企業が雇用調整助成金(従業員の休業補償ですが手続きが複雑なため)を申請するときの社労士の派遣

・マスクなど不足する物資の製造に新たに乗り出してくれる事業者への設備導入費

・オンラインによる芸術や文化活動の支援

②生活支援・中小企業で働く人へのひとり100万円の無利子融資。

・学校へのマスク、消毒液、衛生用品などの支給(15億円)

・妊婦の方へのタクシーチケットひとり1万円分(ただし、お住まいの区市町村が「とうきょうママパパ応援事業」を実施している場合にしか支給の窓口がないためご注意ください。)

・タクシー車内の飛沫感染防止の間仕切りの導入

3.社会構造の変革を促し、直面する危機を乗り越える取組(合計112億円)

①中小企業のテレワーク設備補助。1社あたり250万円までの機器代が全額補助される制度。人気殺到で増額。テレワーク導入を検討している事業者への体験ツールの貸与も開始。

②学校におけるオンライン学習環境の整備(28億円)都立、区市町村立学校での通信環境などを整備します

③オンライン診療の機器導入費(1医療機関あたり40万円まで全額補助)

他にもありますが、全ては紹介しきれませんため、主だったものの紹介となります。これらは4月17日~22日の都議会にて議決された後に執行されます。制度概要が示されましたが、手続きなどの詳細については、これから順次発表となりますので宜しくお願いします。

<参考:NHK NEWS WEB 2020年4月15日記事>

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都は休業要請に全面的に協力した事業者に対する協力金の支払いなど、新たな対策の費用…