第六波への備えのため、日本財団船の科学館を活用して整備した「医療提供型宿泊療養施設」を視察しました。
ここには140室の宿泊施設が整備され、ペットを同伴しての療養が可能です。
都はホテルを借り上げて主に軽症者の療養にあたる宿泊療養施設を約3300室確保していますが、なかでもここは、医療機能を強化しています。
都内を中心に在宅医療を専門とする医療法人から医師を派遣してもらい、他の宿泊療養施設にも医療提供を行う拠点としても機能しています。
室にはシャワー、トイレ、ベッド、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、机がおかれ快適です。ペット同伴用の個室にはケージがおかれています。
写真左は酸素濃縮装置で、血中酸素量がおちてきた方にはすぐに酸素を提供。
大きな枠組みでいえば、
①医療機関のコロナ病床
②宿泊療養施設(1週間くらいの滞在)
③酸素・医療提供ステーション(1泊2日程度の滞在。先日アップした視察記事はこちら)
④在宅療養とそれを支えるフォローアップセンター
これらの状況を改めて確認し、次なる感染の波に備えたいと思います。
なお、第五波では、重症者用の病床が完全に不足、中等症向けの病床が逼迫しました。
これに対して重症化を防ぐワクチンの接種促進と抗体カクテル療法の導入が進められていますが、今後いくつかの課題が考えられます。
特に重症者の受け入れ態勢についてはさらなる拡充のための検討が必要ではないかと考えています。