【東京2020大会マラソン・競歩】東京の暑さ対策を評価したこの報道から一転

300億円をかけて行われたコースの遮熱性舗装や、日陰を作る街路樹の形成など、これまで積み重ねてきた東京の暑さ対策を評価したこの報道直後のはしご外し。

そのうえで開催都市の都に相談せず、秘密裏に話を進めて「決めた」と言い切るコミュニケーション。

挙げ句の果てには他都市で開催するために発生する追加費用の数百億円を都民が払うべきという主張。
(五輪は国ではなく都市が招致したもので、開催費用のほとんどを都市が負担します。)

アスリートファーストを言うならまずは開催時間の前倒しを検討すべきでは？それだけで数度気温が違います。

何年もかけて準備してきた東京ではなく、いきなり指名された札幌で本当にテロ対策や安定したオペレーションを実現できるのか？たった9か月の準備期間で？それも十分な財源もなく、予算だってこれから臨時議会を開催しなければ、北海道であっても用意することはできないはずです。

それに札幌はこれから冬を迎えるわけで、雪のなかでの準備が可能な事業者などいるのでしょうか。夏のテストイベントはもう出来ないのでぶっつけ本番でいくつもり？東京はここまで何度もシュミレーションを重ねてきた。

これでもしアクシデントがあったら、これまでの流れだとIOCは「東京大会」の責任とするのでは？

時間をずらさない理由がアメリカの放映権という裏事情さえ聞こえてくるなか、十分な検討時間も、詳細な情報も与えられぬままアスリートファーストの言葉だけで押し付けられるわけにはいきません。

なお、既に発売された新国立競技場でのレアチケットを幸運にも購入できた観客のみなさんは東京でのホテルなどを確保してることと思いますが、観客ファーストではないので、札幌までの空路チケットとホテルをどうぞ自前で準備してくださいね、予約できるかどうかは自己責任でと言うのでしょうか？そのクレーム対応は誰が？

ちなみに私はオリンピックの華であるマラソンが、開催都市以外で開かれた例を知りません。
10月30、31の会議で最終決定と言われてますが、最後まで論理的に、緻密に、検討を重ね、なんとかできないものかあがきます。

【東京2020大会マラソン・競歩】 東京の暑さ対策を評価したこの報道から一転